フルオレMIX

後から読み返して赤面するために書いています。メイクでブスの悪あがきをしている。

おっさんずラブへの思いを何日もかけて書きました。

よーし、おっさんずラブへの愛をあふれるままにかくぞ〜〜

最終話の話が多めなのでネタバレしかないよ!!気をつけてね!!!おっさんずラブはみんな観たドラマだから大丈夫だよねー!!!
(視聴率は最高で6パーセント弱だよ!)



おっさんずラブは1話から4話くらいまではただのラブコメディ?かなって。
ヒロインが吉田鋼太郎
女にはモテないのに男にはモテモテ?
わはは、なんじゃこの展開w
って笑ってられたんですけどそれを伏線にして5話から怒涛の恋愛ドラマになってくるんです。

私が5月に更新した記事には、春田と部長のことしか書いていないんですねぇ、今じゃ不思議なくらい。


そう、この時は全く注目していなかったんですけど、途中からもう牧くんこと牧凌太に夢中になりました……

牧くんが笑えば私も笑い、牧くんが泣いたら私も泣く。ひたすらに牧くんの幸せを願う日々の始まりです、ありがとうございます。

尊いってこういうときに使うんですか?とりあえず拝ませていただきますね! と言った気分でした。毎回、主題歌のスキマスイッチの『Revibal』が流れるたびに拝んでました。牧くん……

そして問題の6話ラスト後、見ていた人はみんな廃人のような気持ちで一週間過ごしたはず。

私も同じで心ここに在らずで、ぼんやりとしてた。最終話が怖くて見たくて変な気持ちでした。虚構だとわかっているはずなのに「どうしてこんなことになってしまったんだろう」と考えを巡らせる日々。牧くん……

この時、実生活では結婚式の準備が佳境だったのにまっっったく身が入ってなかったからね。

6話で本当に部長と春田が嫌いになったぐらい。嫌い、だとちょっと言葉がきついからなんか違う気もするけど、牧くんがどんな思いかを考えるとヘラヘラ楽しそうにしている春田と部長に苛立ったんだと思う。

いや、待って待って、葉力さん!フィクションですよ!!
でも抑えられないほど感情移入。

牧くんの覚悟の涙と春田の「ダメなところ直すから、これからちゃんとやるから」という、うん、そこじゃないんだけど、ただ必死の訴えも締め付けられて辛かった。楽しそうな前半からの最後のシーンだったので余計に急転直下で呆然とした。牧くん……。つらい。

友だちが「3話まで見たけど、そんなにはまらなかった」っていうから、お願い、もう少し見てほしい、もう少し見たらきっと夢中になるから……と懇願。
結果、友だちも6話まで一気に見てくれて、最終話を残して一度「牧くんつらい」しか言わない状態になった。もう放映後だったので見ようと思えば一気に最終話まで見られるのに、怖くて進めなかったらしい。
あの展開すごいよね、続きがすごく気になるのに続きをもう見たくない気分にさせる。牧くん……

最終話はもう、本当に春田の幼なじみのちずが頼もしかった。牧くんの本音を唯一引き出したのは、同じ人を好きになった人。ちずが優しく諭して初めて、緩んでいく牧くんの我慢。よし!やっぱりちゃんと伝えよう!と決めたあとの春田の間の悪さ発動。んもーーーー!!すれ違うところは本当に声あげてしまって、志村、うしろ!状態。嘘でしょ……!!!???牧くん……

ちずは、春田に「結婚て、何?」と聞かれて即答で「知らん」と答えたシーンが、たまらなくかっこよかったです。みんなちずのこと大好きだよ!かっこかわいい、サバサバした仕事ができるおしゃれな女の子。ちずはみんなの憧れだよ。

武川さんの存在もよかったよね〜。
我慢しつづける牧の気持ちをわかって、叱ってやるわけです。
そういえばこの2人の出会いのシーンがえらくちゃんと描かれていたけれど、ここに繋がるんだなぁ。
「叱ってくれた」がきっかけで始まった恋で、最後もやっぱり叱ってくれた。


男から告白されるたびにずっと「神様、」と話しかけ続けていた春田ですが、最後は神様の前で本当の気持ちに気づくんですよね。あのあとは部長がかっこよかった。春田は押しに弱く、押し切って仕舞えば手に入れられると絶対にわかっていたはず。(それも含めてのプロポーズのあれなんだと思うし)
でもその春田の幸せをちゃんと理解して、最後は嘘までついて「行け!!」と命令、自分の手で事態を収めにいく。

カッコいい!!やっぱり部長は春田の、いや、みんなの憧れの上司やったんや!!

それらを全て察して、抱きつきにいく元奥さんと天空不動産のメンバーが素敵すぎる。

牧くんを見つけてからの春田がかっこ悪くてかわいかった。結局、春田がずるずるとどっちつかずな行動をしたせいで状況はむちゃくちゃになったわけです。かっこ悪〜い。

肝心なところで顔べしょべしょで髪ボサボサなぐちゃぐちゃしてるんだけど、それを見つめる牧くんの表情で、ああもうこういうところも含めて春田のことが好きなんだろうなと思った。

ここで牧凌太を演じる林遣都のすごさを思い知った。

目で、目で演技してる!!
春田が来て驚きの後ちょっと喜んで、でもキッと睨み返して春田を拒絶ですよ。ほんと目だけで喋ってる。すごい。
よくよく見返していくと、どの話も牧くんの表情がすごいんですよ、今までノーマークでごめんねってくらい。
とにかく最終話でウワァーッともうめちゃくちゃに引き込まれた。牧くん……

田中圭林遣都に「このドラマ、牧にかかっているから」と伝えたとのことですが、ほんとそれに応えたよ遣都くん……

牧は家事が得意。人物設定はドSな後輩ということだったけれど、これらの演技が過剰だったりしていたらなんか崩れてたと思う。絶妙だった。

牧はおそらく今までの人生ずっとゲイの人。男として、男が好きだと思う。トランスジェンダーではない。
逆に部長は春田で目覚めた?バイの人。だからこそ初恋のように、春田にぞっこん。
この2人の違いと、愛の送り方のバランスが凄かった。役者さんすごいなぁと思わされました。

春田も腹立つんだけどなんか憎めない感じに落とし込んでたのも田中圭の力、部長もめちゃめちゃ乙女で女でもせんわってくらい乙女なんだけど変に気持ち悪くなかったのも吉田鋼太郎の力、とにかく役者陣全員の力がすごいと思った。


さて、私はこの記事の中で何回も「牧くん……」と言ったでしょう?ってクイズ出来そうなくらい牧くんに想いを馳せてしまうわけですが、これは林遣都という役者と牧凌太というキャラクターが化学反応起こして爆発を起こしていますよね。

肌色が白いが顔立ちはキリッとくっきりしていて、背は高くないけれど筋肉質で、それにスタイリストさんたちの力も加わって、男らしくも可愛らしくもある雰囲気に仕上げてきたのすごくないですか?

あとは林遣都の十八番かよってくらいの頻度でゲイを演じてきた集大成が牧くんなのかな?ってくらいの同性愛であることの自然さと現社会での受け入れられにくい不自然さを表現しきっていたと思います。

おっさんずラブの世界は、非常に温かい世界で同性愛であることへの驚きは残しつつ、誰一人としてそれ自体を否定する様子は描写されていません。

だけれど、現実にはそういう世界にはまだまだ到達していなくて、どなたかが同性婚で子を成すことを「生産性」と表現して議論が大炎上したりもしている世の中です。悲しいですね。言いたいことはわかるんですけどね。

そのことを完全に無視はせずに、牧自身の葛藤というところで表現していた。これが、このドラマがコメディやファンタジーになりすぎなかったところ。

ドラマ内では誰かの生き方を否定したり攻撃したりする描写を一切せずに、牧が自分で考え、悩んで、抱え込んだことで同性愛者の生きにくさを表現したドラマだったと思います。牧くんが悩んだこと、あれ登場人物の誰も悪くないもんな……。


そういう面も含めて、このドラマはすごく素晴らしいものだったし、もしかしたらこれをきっかけに少しそういう生きにくい人への配慮を持てる人も出てくるんじゃないかなと期待もしています。わたしもそうありたいと強く思いました。別に、LGBTに限らずね!

とにかくすごいドラマを見せてもらったなと感じます。スタッフのみなさん含めて大好きなドラマです。ありがとうしか言葉がない!!

この記事を読んで「わたしも見たい!」となるとは到底思えませんが、もしももしも気になって、「そう言うの生理的に無理」でなければ少し見てみてほしいです。


牧くんが幸せでありますように!!


わたしからは、以上です。