フルオレMIX

後から読み返して赤面するために書いています。メイクでブスの悪あがきをしている。

一生で一度。

インスタに載せようか迷って載せなかった写真。

今日は前撮り。
カメラの前でミリ単位でポーズ指定されて、顔を作る余裕なし。

ウェディングドレスはやっぱりお母さんに見てもらいたかったな。

ウェディングドレスはどんなブスでも綺麗に見せてくれる不思議な力を持った衣装だと思った……自分でも「あれ、悪くないな」って思ってしまったもん。笑

ラードレスはちゃんとそれなりに現実を突きつけられた。特にピンク。可愛いお花だらけのドレスだったのでこれでもかと美容師さんと衣装さんが可愛い小物を選び、髪型を作ってくれたので、より一層ババアの若作り感が出ていた気がする。本番来てくれるひとにはほんと申し訳ない気分……こんなもの見せてごめんなさい……
ただこのドレスだけ夫の好みなので、無下にできなかった。私の好みじゃないんだ!!だから一番着る時間が短いというお色直し1回目の衣装にする地味な抵抗。

それでもみんなで寄ってたかって私を綺麗にしようとしてくださり、さらに写真館で一緒になった知らない家族に「あら!おめでとう。お幸せに」って言われてとても嬉しかった。なんか知らない人までお祝いしてくれるなんて、ほんとなんていい日なんだ。
わたしも見ず知らずの人だろうと、お祝い事があるとわかったらおめでとう!って声かけられる人になりたい……
おばあちゃん方は「花嫁さんよ!○○ちゃん、見せてもらいなさい」なんて高校生くらいのお孫さんに声かけてたくらい縁起物扱いしてくれた。

恥ずかしかったけど、きっと一生の思い出になるんだろうな。
小さい頃、結婚式の写真を頻繁に母にねだり、見せてもらっていたことを思い出す。「葉ちゃんが生まれる前よ」と言われ、お母さんがまだお母さんじゃなかった頃の不思議さを感じ、普段見ているお母さんとは違う女の人の存在にドキドキして、そして自分もいつかは撮るのかと思いながらもその姿を想像すらできなかったあの頃。母もなんだか誇らしげに、重々しく棚から取り出して、挟んだ薄紙を大事そうに外して見せてくれ。それでまた特別なものを見ているんだぞと感じるのだ。あの時間は今でも鮮明に思い出せるくらい頭に残っている。

先日、夫の両親の結婚式の写真も見せてもらった。義母もやっぱり私の母と同じように、大切に取り出して広げていた。「私にもこんな可愛いころがあったのよ」とコロコロ笑っていたおかあさんは今でも変わらず可愛らしかった。

私もいつかそんな風に、アルバムを広げる日が来ると信じている。