産まれて来てくれてありがとう。
先日、元気な男の子を出産できました。
経膣分娩で進めていたのですが、子宮の出口にはまり込んでしまって動かなくなってしまったために急遽、帝王切開での出産となりました。
赤ちゃんの心音が弱ってしまったときは本当にどうしようと思ったし、お腹を切られている間も自分に何かあったとしてもどうかこの子だけは無事でありますように!と願いました。
そして今私にできることは必死で呼吸して酸素を送ることだと思って呼吸を頑張りながら。
産まれてきてくれた時は本当にホッとしました。
検診のエコーでは小さめだね、と言われていたはずなのにいざ出てきてみると3470グラムの51.5センチ。のんびりとお腹の中ですごしまるまると育っちゃったようです。先生も「お母さんのその身体のどこにあんな大きな子が収まっていたのかわからないくらい」と首を傾げるほどでした。
陣痛が弱くて陣痛促進剤を打たれましたが、なかなか子宮口が開かず。あまりにも時間がかかっているので「お母さんの体力が保たない」と張り止め(陣痛を弱める)をされました。そんな休憩を挟んでまた陣痛からやり直し。足掛け4日に渡る出産でした。
それでもしっかり陣痛を経験して産まれた赤ちゃんは外の環境に適応しやすいのよ、と看護師長さんに労われました。
実際、息子は帝王切開後は保育器に入れられたものの、本来なら24時間入れておくところすぐにお外の環境に馴染んで8時間で出してもらえました。あの苦痛は無駄じゃなかった。
また出産レポはゆっくりと書きたいな。
数年前は「出産ってしんどいんでしょ、絶対したくない!!やっても無痛分娩にする!」などと息巻いていたわたし。なんなら人生に子どもなんていらないよ!と思ってたけど。
最後の方はほんとしんどかったし、今もお腹の傷は痛むけど、でも自分の子どもはめちゃくちゃかわいいから全部オッケーです。
あとは立ち会い分娩にしてよかった。わたしは夫と出産を乗り越えたと感じています。夫がいてくれたから頑張れたと思ったし、横にいた夫も私が必死で息子を産んでくれたと感じてくれているみたいだし。恥ずかしい言葉で言うと絆が深まった、そんな気分です。お互いにお互いを見直して、尊敬することができました。
最初は夫も「絶対いやだ」って言っていたし、私もどうせ何もできないだろうし一人で産むよって思ってたんですが、私が友だちに「絶対立ち会わせた方がいい! じゃないと男は勝手にポンと産まれたと思うし、そう思われたらたまらないよ」と言われ、夫は親戚の男の子に「絶対立ち会った方がいいよ、産まれる瞬間はほんと感動するし、何にもできない男だからこそ立ち会うべき」と何度も説得されたので立会いをすることに。結果的に、彼らに非常に感謝しています。
夫は今、ほぼノー残業で会社を飛び出して産婦人科に会いにきてくれています。夫の会社の社長さんもうちの子の誕生を楽しみにしてくれていて、退院予定日も休んでいいと言ってくれてありがたい限りです。
とりあえず手短にご報告を、と思って書き始めたはずが結局長文になってしまいました。読んでくださり、ありがとうございました。