フルオレMIX

後から読み返して赤面するために書いています。メイクでブスの悪あがきをしている。

おとな「学問のすすめ」

おとな「学問のすすめ」

おとな「学問のすすめ」

学問のすすめ、読んだことないなぁと図書館で見つけて読んでみた。

現代語訳を併記しながら、具体的にどういうことかを解説してくれている本。とても読みやすく、サクサクと読めました。

おとな、とあるけど「子どもに対する時のおとな」という意味かな。元々が教育について書かれた本だし。

これ読んでたら、「あ、もっと勉強しておくんだった」という気持ちにさせられました。大学生くらいまでに読んでおくべきだった。

よくいろんなことを「社会が悪いから」と『社会』や『国』のせいにしがちだけど、それを作るのが自分なんだって意識がないから言える言葉だよなぁ、と考えたりも。福沢諭吉は「一人一人が自立して、自分が国を背負って立つのだ、という気概がなければ国は成長していかない。他国に侵略される」ということを明治の時代に訴えたわけです。

最近は兵器、武力を持って力を誇示していくべきだという世の中になりつつあるように思います。でもあの激動の明治の時代に日本という小さな島国が、独立国家としていられたのは福沢諭吉をはじめとする明治の人たちが国のためを考えて、前を向いて生きたから。そう思うと、今の日本があることの尊さとこれからの危うさを感じました。
国民一人一人が独立して成長出来るような気概を持てることが、国の独立の基盤だということ。ぼんやりしていたら、平和や独立は確実に失われるものであること。身にしみました。

教育という面では、今の自分ではもうなかなか生かしづらい状況だけれど、ゆくゆく出会うだろう子どもたちに勉強をなぜしなければいけないのか、ということを伝える時に頭に入れておきたいなと思います。

あと、1番心に残ったのが「上機嫌は徳である。誰が玄関に髑髏が飾っている家に入ろうと思うものか。人間も同じことである」という、「いつも上機嫌な人がいい、シンプルでわかりやすい言葉。
ムスッとしがちな人は損しかしていないのじゃないかなと日頃思うことが多かったので、すっと胸に落ちました。
うーん、いつも上機嫌な人でいたいなあ。


読んでる間、終始、「これつんくさんが作ったあの曲の歌詞と同じこと言ってる」と感じていました。
つんくさんはとにかく「地球のことを愛せない人に私のこと愛せれるわけないでしょ」とか「どんな有名人もちびっこも一生懸命愛と未来を信じて頑張るから、明日の素敵な未来が作れるんだよ」ということを伝えてくる歌詞が多くて(有名な曲には少ないんですけど、アルバムやカップリング含めたら結構多いんです)、私はそういうところが大好きなんです。それを再認識させられました。
最初は「つんくさん、地球規模とか壮大すぎる……笑」とか思っていたんですけど、だんだん「そのくらいの気概がなきゃ何も成し遂げられないよな」と思っていたところに、この本を読んだので、なんども膝を打って立ち上がりたい気分で読んでいました。

はあ、読書感想文が下手。まとめられない。